夏祭りののぼり
夏祭りと聞くだけで心躍るのは、その場の雰囲気が楽しいからでして、もちろん出店が沢山でていて日常とは違った空間を満喫するわけですが、その雰囲気を作っているのはのぼりでして、誰も気にしない可愛そうなのぼりですが、彼らがいなくては夏祭りを本気で盛り上がらせることは出来ないと思っており、成功もないと思います。
夜店を照らすためにライトアップされ、道沿いに沿って立てられている「のぼり旗」のは、ナチュラルにおごそかに感じながら、皆さんゆっくりと祭りの空間を楽しみます。
そして、時折吹く風に揺られているのぼりは、私たちと一緒に夏祭りを楽しんでいるかのようにも見え、真夏の暑苦しいなか清涼感を生み出してくれます。
浴衣を着ているから特にそう思うのかも知れませんが、この風景は昔から日本にあったのだろうと思わせますし、のぼりだけではなく、綿あめや、金魚すくいなどの小さなのぼりも、タイムスリップしたかのように、昔の時間がゆっくりと流れているようです。
昔ながらの日本の夏の風景として、扇子やうちわ、浴衣や下駄、幟などの日本が伝統としている職人芸と呼べるものが集合して行われる大イベント。
職人たちの祭典でもあり、意識しなくともそこに人があつまり、自然と守りぬいてきたもので、祭りやのぼりは、ただ大勢の人が集まるという事だけではなく、将来の日本のために、失ってはいけない物を確認し合う場でもあるのだと思います。